一昨日は、とても明るい美しい月夜でした。
息子の「お母さん来て―。空見て―。めっちゃ明るいでー。」
の呼びかけでいっしょに眺めました。
お月さまがちんがり笑ってる気がする、みごとな満月でした。
眺めながら、子どもらが小さかった頃、
何度も読んだ絵本を思い出しました。
さとうわきこさんの『ちいさいねずみ』
町に住むおなかをすかしたちいさなネズミさんが
空に浮かぶお月さまをチーズだと思い込んで
屋根にのぼってみたり、はしごをかけようとしたり
最後は山に向かうお月さまをひたすら追いかけて・・・・
このお話が深いんだな。
ひたすら追いかけるけど、やっぱりお月さまには近づけなくて
かじることなんてできなくて・・・
でも、お月さを追いかけていきついた山の中でねずみさんは思いがけず幸せに出会う。
ねずみさんは、ひたすらにお月さま=夢を追い求めることで、思いがけず幸せを手に入れたんだな。
お月さま=手の届かないもの=夢をひたすらに追い求めることで最初に求めていたものとはちょっと違うかもしれないけど、幸せに出会う。
運命と言ってもいいのかもしれない。
この本は、夢を追いかける人を応援する応援歌のような絵本だと思うん。
大好きな親子さんのもとに旅立たせた私の大好きな絵本です。
そんなの夢だよ、できるわけがない、夢を追いかけることに自信がなくなったら誰かが追いかける夢が無謀に感じて心配でこころつぶされそうになったら一度、手に取ってみることをおすすめします。
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ちいさいねずみ
作・絵: さとう わきこ
出版社: 偕成社
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033301105