タイムカプセル

工房の隅には蓋つきの段ボール箱がころがっていて、

時々その蓋が開いては、

中に何か放り込まれたり、

かき回されて取り出されたりしています。

 

試しに作ったもの、

作ったのはいいけれども必要がなくなったもの、

大きさを間違ったり、気に入らなかったもの。

 

けれども、かろうじてゴミ箱行きを免れたものたちが、

この箱の中でそっと息を潜めて次の出番を待っているのです。